✦フェルトセンスとの付き合い方
フォーカシングは、自分の内側に興味をもって、身体の感じ(フェルトセンス)を丁寧に感じていくプロセスです。
大切なのは、わかった気にならず、ゆっくりじっくり、新鮮な興味をもって、感じてみること。
例えば、私達は、とてもおいしい高級レストランで、初めて目にしたおいしそうなお料理を食べる時、口に入れてもぐもぐ2、3回咀嚼して、ごっくん。はいはい、おいしかったです~・・・には、しませんよね?
まずは、お料理を五感で楽しみます。
どんなお料理かな?
お皿や盛り付けは?
どんな香りがするんだろう?
そして、おもむろに一口。
どんな味?
どんな舌ざわり?
噛み心地は?
じっくり味わっていると、噛んだ感じも、味も、少しずつ変化してくるのがわかります。
同時に、お料理の奥深いおいしさが実感として伝わってきます。
「おいしい」お料理だといういうラベルや情報、予測を食べているのではなく、好奇心旺盛たっぷりに、ゆっくりじっくりお料理を身体全体で味わっているからこそ、お料理に含まれているおいしさがわかるのです。
身体の感じ(フェルトセンス)も、初めて食べるおいしそうなお料理と同様、ゆっくりじっくり、いろんな側面から味わってみましょう。
身体の感じは?
気持ちや感情はあるかな?
どんなイメージ?
どんな現実とつながっている?
動作で表せる?
そこには、頭でわかるよりも、もっと奥深いおいしさ、意味が含まれているはずですよ。
(文章:あべ)
*参考記事*